越境するコンピューター

越境するコンピューター

新しいコンピューターとの付き合い方 〜コンピューターと意思決定と人間〜

シンプソンのパラドックス超概要 〜因果関係は重要だ〜 

シンプソンのパラドックスってご存知ですか? 同じデータなのに「全体で見るか」「分割して見るか」で見え方が変わるという面白い事象です。 また、面白いだけでなくデータを扱う上での大事な考え方を教えてくれます。 今日は受験生の悩みという、比較的身近…

IBMを退職して本日からフリーになりました

7月末で29年間勤務した日本IBMを退職しました。 本日からフリーランスとして活動を開始します。 今日は活動開始記念に、今後の活動の目標を綴ってみたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 「越境するテクノロジー」 人類の歴史を振り返って見る…

AI都市伝説 ディープラーニング「"目" だ "耳" だ "人間"だ」理論

AIブームですね ディープラーニングの記事で特徴抽出をこんな風に説明している記事を最近よく見かけます。 質問 : ディープラーニングはどうやって画像が人間の顔だと判断するのですか? 答え : ディープラーニングは画像からまず"耳"、"目"、など顔の部品の…

AI都市伝説 暴走つみれ汁 〜AIが人類の脅威?ならイワシもやばい?〜

AIの暴走に警鐘を鳴らす意見、最近よく聞きますね GoogleのAIが人間の囲碁名人に勝利した時には 『囲碁というゲームの中でとはいえ、"自ら考え"、"独創的な手を生む"AIの登場には「暴走」への懸念がつきまとう』 もっともらしいと感じる方も多いのではないで…

ゼロから始める機械学習 〜悩めるシステムエンジニアの方に向け連載開始〜

qiita.com qiita.com 長年IT業界に身を置くシステムエンジニアにとっても機械学習って結構ハードルが高いです。 「入門書を手に取ったけど数ページ進んで数式が出てきたところでギブアップ」 という方も多いのではないでしょうか? 「学生時代に理系専攻で数…

劇的精度向上で話題のディープラーニングを使った翻訳の仕組み

ちょっと前までコンピューター翻訳って「なんとか理解できるけど、かなりぎこちない」という印象でしたが、最近は驚くほど流暢な翻訳をしてくれます。この劇的と言える品質の向上、実はディープラーニングによって実現されています。 今日は、ここ数年でコン…

文系のための人工知能 人工知能をめぐる都市伝説 〜なぜ誤解は生まれるのか?~〜

文系のための人工知能の連載はこちらに引っ越しました。 blogs.itmedia.co.jp Hatenaブログでは引き続き日々の由無し事を綴っていきますのでよろしくお願いします。

文系のための人工知能 〜今現在、人工知能が出来ることをざっくり理解しよう〜

世に溢れる人工知能の情報は、"今できること" と "SFの世界" と "将来の展望" がごっちゃに語られてるケースが多く、文系の人の多くが人工知能を誤解してしまいます。私もそうでした。 まず "今人工知能が出来ること” を理解しましょう。これで少し視界がす…

文系のための人工知能 〜前提知識ゼロから始める人工知能〜

最近人工知能ブームと言われてます。メディアでは連日のように人工知能間連の話題が取り上げられています、本屋に行くと「人工知能時代の〜」とか「AIが変える〜」とかいう本が平積みされています。 しかし一方「人工知能って何?難しそうで正直よくわからな…

ゲームとコンピューターと実世界

1997年チェス名人に勝ったのを皮切りに、最近はコンピューターが囲碁名人に勝った、将棋でコンピュターと羽生名人が対戦、などゲームの世界でコンピューターが脚光を浴びています。「コンピューターが人類を超える」なんてことも言われてたりしますね。さて…

囲碁とコンピューター

コンピューターが囲碁名人に勝ったというのがニュースになってます、面白そうなので調べてみました。 囲碁、将棋、チェス、チェッカー、三目並べは仲間です どれも”二人で対戦する”、”どっちか勝てば、もう一人は負ける”、”相手の情報は全て分かる”、”手数の…

意思決定へのデータ活用 ~その1~

「データ活用による最適意思決定が競争力の源泉」という小難しい(だけどよくわからん)お話ってたまに聞きますね。 実際のところ、データ使うといい判断できるんでしょうか?それって具体的にどうやればいいんでしょうか?? これから数回に分けてそこの根…

人口知能を語る前に 脳について知っておこう

最近「人工知能」という言葉がちょっとしたブームで、いろんなところでこの言葉を聞きます。 役立つ情報も多いのですが、中には間違った理解に立って無意味に危機感を煽るだけに思えるものも見受けられます。 こんな状況の中、人工知能について偏らない客観…

機械学習とは何か?

機械学習とは何か? 一言で言うと「今までと少し違うコンピューターの使い方」です。 どこが違うのでしょう? 今までのコンピューターの使い方(演繹的) これまではやりたいことの手順をプログラムに書いてコンピューターに実行させるのが主流でした。 手順…

ベイズ的な考え方

ベイズ的な考え方をクイズ番組の最終問題にありそうな設定でお話します。 『さて最終問題です。客席に座っている100名の観客から1名を選んでください。選んだ方が広島出身ならあなたに100万円を差し上げます。選ぶ前に観客のみなさんに一つだけ質問すること…

越境するITというタイトルについて

このブログのタイトルは「越境するIT」です。このタイトルにしたのは、ITの適用範囲がここ数年でどんどん拡大してこれまでカバーしていなかった場所に "越境して" 進出している印象を持ったからです。越境後の世界で必要となる新しいITリテラシーをこれから…

二つの確率

一言で確率と言いますが実は確率には2種類あります。 サイコロで偶数が出る確率 50パーセント 太郎さんが大学に合格する確率 50パーセント この二つ、どちらも確率 50パーセントと言ってますがよく考えると別物なんです。 サイコロで偶数が出る確率 サイコ…

色んな判断力

判断力といってもいろんなのがあるので、独断で区分けしてみました スポーツの判断力 ビジネスの判断力 経済の判断力 自然科学の判断力 スポーツの判断力 一瞬で次のアクションを決める判断力、意識で考えるのでなく自然に体が動く判断力。 古い話ですが「プ…

コンピューターは因数分解が苦手

コンピューターは因数分解が苦手です。正確に言うと、どんな高速なコンピューターでも「適当な時間内に桁数の多い数の因数分解を完了することが出来ません」どうして?(1)しらみ潰し(2)倍々ゲームしらみ潰し因数分解をやる効率的な方法は無くて一つ一つ…

猫を見分けるコンピューター

【コンピューターが100桁の掛け算してもニュースにならないが、幼稚園児が100桁の掛け算したらニュースになる。幼稚園児が猫と犬をを見分けてもニュースにならないが、猫と犬を見分けるコンピューターは結構すごい】 なんででしょうか? 「100桁の掛け算」は…

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